医療・福祉の現場を改善するメディーノ

第1回日本シミュレーション医療教育学会学術大会にて発表されました

2 0 1 3 年7 月6 日(土)に開催された、第1 回日本シミュレーション医療教育学会学術大会にて、
弊社商品である装着型関節拘縮体験シミュレータの内容が発表されました。

 

宇城令1)、川上勝2)、淺田義和3)、高山詩穂4)、鈴木義彦3)、寺山美華5)、
野沢博子5)、井上和子2)、河野龍太郎3)
(1)聖隷クリストファー大学看護学部、2)自治医科大学看護学部、3)自治医科大学
メディカルシミュレーションセンター、4)聖徳大学看護学部開設準備室、5)自治医
科大学附属病院医療安全対策部)

 

【背景と目的】

従来、セルフケアレベルが低下している対象を理解するために、スーツタイプのものや
高齢者疑似体験用のキッド等があった。

しかし、このような体験器具は、身体の動きを拘束するために、上肢や下肢の周りに重く太い
器具を巻きつけたり、腹部と大腿部との間に拘束テープを張り渡しているものなどであり、
装着に時間がかかり、1 人で装着できないことが多かった。

さらに、これらの仕様状況より、装着した上でその先の衣服の着脱や移乗などの日常生活動作を
再現することまで想定されていない。

看護にとって必要なことは、単に不自由さを体験するだけではなく、その先の必要な支援方法を
考え実施するところまでを含む。そこで本研究者らは、様々な食事や排泄、移動動作などの
日常生活場面を想定した授業が展開できるよう、関節可動域を制限する装具を開発することを目的とした。

 

【製作過程】

基本仕様の試作および検討は、毎月の会議において研究メンバー同士によって試作品を用し、
改善を繰り返した。想定モデルは、上下肢の麻痺など主として肩関節、肘関節、手関節、腰部、
膝関節の動きを固定したものであり、日常生活動作が制限されている状態を経験できるように検討した。

主な課題は関節可動域の調整、関節の固定具合、皮膚など人体への安全性、装着のしやすさ、
見た目のよさなどの実用可能性についてであった。

さらに、実際のユーザーとなる看護学生に対しても試着した感想を聞き、改善を繰り返した。

現在、おおよそ学生一人で装着が可能であり、肘関節、手関節、膝関節については予定どおり
固定できるものを製作した。

 

【課題】

今後は、装着感(関節の拘縮感、硬さ、ゆるみ、重さ等)と安全性(痛み、皮膚への圧迫等)、
簡便性(一人での装着、装着にかかる時間等)を改善し、軽量化と安全性を確認し開発に
向けていく予定である。


(2013年07月06日)